栄養サポート　2022年4月の活動報告 - 栄養療法・健康管理の実践を元総合病院の管理栄養士がコーチングとカウンセリングでサポート

どうも、栄養サポートの管理栄養士の秋山です。

薬に頼らない生活を手に入れる体質改善指導の実践をサポートする事業「栄養サポート」を運営しています。

vita-pro.site

毎月1回事業の活動報告をさせてもらいます。ご興味のある方はご覧になってください。

⑴4月にあった相談内容の傾向

・子供の就学や仕事の環境の変化で乱れた体調を整えたい

・慢性的な疲労感を改善したい

・自己流の管理に限界を感じているので改善プランを作って欲しい

4月は、学校は新学期・会社は新年度という区切りの時期ですので、体調やメンタルの状態を崩しがちの方の相談が増えます。

相談してくださる方が抱えている悩みの多くは、「無意識に生活習慣が乱れている」ことが影響しています。

「人に会う回数が増える」

「外で食べる回数が増える」

「外にでる回数が増える」

など、日々のちょっとした無自覚な行動が積み重なって、体調やメンタルが崩れることはよくあることです。

体調やメンタルが乱れている方は以下の4点が実施できていることを確認してみてください。

①体重あたり30mlの水分補給が毎日できること

②体重あたり1gの動物性タンパク質補給が毎日できること

③基礎代謝×1.3kcalのエネルギー補給が毎日できること

④横になって体の力を抜いている時間を10時間毎日確保すること

この4つは、体質改善指導の基礎指導で指導している内容です。

体調やメンタルの不調を起こす方は、4つのいずれか・もしくは全部が満たせていない確率が高いです。

不調で悩んでいる方は過去2週間の生活を振り返って、実践できているかを確認されると問題点が見つかると思います。

一人ではどうしてよいかわからない方は、丁寧なカウンセリングで生活習慣の問題点を一緒に探させていただくので、お困りの際は栄養サポートにご依頼ください。

vita-pro.site

体のケアは1日でも早く始める方が、改善は早いです。気づいた人から実践していきましょう。

⑵継続指導を受けている方の経過

①50代女性　継続サポート4ヶ月目の方
 
ーーーーーー

●指導内容
ーーーーーー

・毎日体重×30mlの水分補給
・PFC＝3:3:4になるように献立指導
・症状に合わせてサプリメントを適宜指導

ーーーーーー
●指導後の変化
ーーーーーー

・波はあるけど、体が痛くなる頻度は減ってきた
・以前は外に出ると動けなくなり、帰れるか心配だったが、休み休みだったら外に出れるようになり、行動範囲が広くなった。

ーーーーーー
●総括
ーーーーーー

50代の方ですが、徐々に良くなっている印象です。

PFC＝3:3:4になるように食事指導を行うと、体調とメンタルが安定しやすい傾向にあるため、自己流の低糖質・高タンパク食がうまくいってない人にはよく勧めている。

栄養計算しなくても必要な栄養が楽にとれるオーダーメイドの献立が好評である。

PFC＝3:3:4の食事とメガビタミン療法と組み合わせるとさらに体調とメンタルの安定感が増す傾向が観察できている。
 
 
②寝ても取れない疲れがある30代女性(子供が2人いるお母さん)　継続サポート3ヶ月目
ーーーーーー
●解決したい悩み(依頼理由)
ーーーーーー
とにかく疲れやすいのを改善したい
21時〜6時30まで睡眠をとっていますが、スッキリ起きれません。
朝頭が働かず、理想の朝ごはんから遠のいています。
又、慣れない仕事や、慣れない環境に行ったりすると頑張りすぎて、帰宅後どっと疲れてしまい、食事もシンプルになってしまいがちです。
昔から便秘です。
ーーーーーー
●指導後の経過
ーーーーーー
指導後1ヶ月
・便秘が改善し始める
・コーヒーを飲む量が減った
・心が疲れなくなり、安定して過ごせている
・指導内容が無理なく継続できている
指導後3ヶ月
・翌日まで疲れが長引かなくなってきた
・コーヒーを飲む量が激減
・便秘も改善
・体調も改善してきつつある
ーーーーーー
●指導内容
ーーーーーー
①水分（お茶、炭酸水、味噌汁やスープ、プロテインを溶かした水を含む）を体重×30mlとれるようにスケジュールを決める
→継続しやすいように、朝と夜にまとめて水分補給するスケジュールに変更するように指導した。
②タンパク質を体重×1-1.5gとれるようにスケジュールを決める
→継続しやすいように、昼ご飯はそのままでプロテインを1日1回お昼の時間帯に20g水に溶かしてとるように指導した。
→体力と時間に余裕があるときはプロテイン以外にもタンパク質を摂取するように指導した。
ーーーーーー
●指導内容の判断根拠
ーーーーーー
①水分補給指導
・寝ても取れない疲労感、コーヒーの多飲、便秘があるため、慢性的な水分不足の可能性が高い。
・水分の摂取記録から、毎日500ml水分摂取が不足していた。
・血液検査と問診から脱水やミネラル不足の傾向は見られなかった。
・水分不足の原因は、家事・子育て・仕事の環境から、セルフケアにかける時間がなく、必要な量の水分がとれるスケジュールが確立できていなかったことである。
②タンパク質補給指導
・3日間の食事記録から、1日15gのタンパク質が不足する傾向があった。
・血液検査のBUN12台のため、直近1週間はタンパク質摂取不足傾向があると推察した。
・ALBやCreの大きな低下がないので、タンパク質の不足は軽度であると推察した。
・タンパク質不足の原因は、昼食を時間と手間を用意することができず、糖質中心のメニューになっていたことであった。
ーーーーーー
●総括
ーーーーーー
・疲れや便秘の原因には、必須栄養素(水・タンパク質)の不足がある。
・栄養不足を引き起こす原因にアプローチすることで、指導内容が定着し、習慣化する。
・原因がなくなれば、必然的に不調が改善し、リバウンドもしない。
・軽度の栄養不足の方は1ヶ月で効果の体感があり、3ヶ月で実感に変わる。
薬を使わなくてもコントロールできる軽度の不調は、指導後1-3ヶ月で改善する傾向がある。不調の根本原因の発生をさけるような指導をすることにより、継続指導は不要になる。この方の場合、オンライン指導1回のみで十分効果があった。
 
 
 
 
③更年期の症状を改善させたい40代女性　継続サポート7ヶ月目
ーーーーーー
●解決したい悩み(依頼理由)
ーーーーーー
生理痛、頭痛、肩こりなど、更年期から体調や体質が変わった様なので、食事等で改善できる様にしたいです。体質にあった食材やサプリメントの選び方・摂取法(サプリは多くしたくない)も併せて教えていただきたいです。
ーーーーーー
●指導後の経過
ーーーーーー
指導後1ヶ月
・便通が良くなる
・指導内容が無理なく継続できている
指導後4ヶ月
・前より水分補給が無意識に取れるようになったり、体調の変化が、少し分かるようになってきた。
・体調は割りと良い。
指導後5ヶ月目以降
・生理痛や頭痛，便秘が無くなってきた。
ーーーーーー
●指導内容
ーーーーーー
①水分（お茶、炭酸水、味噌汁やスープ、プロテインを溶かした水を含む）を体重×30mlとれるようにスケジュールを決める
②PFC＝3:3:4になるように月に1回、献立指導
③食事・体重・血圧の記録を週3回LINEで報告
ーーーーーー
●総括
ーーーーーー
・PFC＝3:3:4の献立を1-3ヶ月実践すると、生理前後の不調が軽くなりやすく、体調も安定しやすい。
・食事管理に力を入れれば、サプリメントは月1,000円程度の安価なマルチビタミン・ミネラルで十分効果が期待できる。
・必要な栄養が取れてくると、不調がなくなり、続けていると不調だったことを忘れるようになる。
・血圧の薬を飲んでいたが、医師と相談し、飲まなくて良い状態に近づいている。
・なんらかの薬を飲んでいる方は、栄養療法の効果が現れるのに3ヶ月以上かかるが、続けていれば、体感・検査数値ともに良くなる方が多い。
不調歴が長いと体調やメンタルの変化に鈍感になる方が多いですが、必要な栄養がしっかりとれると感覚が戻ってくるパターンをよく見かけます。体調やメンタルの変化に敏感になると、回復も早くなり、体調が安定しやすいです。
クライアントが通っているパーソナルトレーニングのトレーナーには、「疲れにくくなった」「持久力が上がっている」と言われている。